早番の“朝の嵐”と心を切り替える小さなスイッチ
介護職の朝番は、毎回「嵐の中でスタートする」ようなものだ。
まだ身体が起ききっていない時間に、次々と予定が押し寄せる。
今日はそんな“早番あるある”の中で、私が使っている心の切り替えの方法を綴る。
◆ 早番の始まりは「同時に3つのことが起きる」から忙しい
フロアに入った瞬間から、朝の流れが一気に動き出す。
離床介助、トイレ誘導、バイタル、朝食準備。
気づけば、「今どこまで終わったっけ？」 と頭が追いつかなくなるのも早番あるある。
特に、離床が重なる日は“呼吸を忘れる”。
それでも利用者さまの「おはよう」という声に救われる瞬間がある。
◆ 予定通りにいかないのが介護職の朝
誰かの体調が優れなかったり、声かけに時間がかかったり、
ナースコールが重なったり…。
朝は特に、“予想外の連続”が多い。
そんなとき私は、エレベーターの前で数秒だけ心の中に言葉を置く。
「焦らない、ひとつずつ」
それだけで不思議と足取りが変わる。
スピリチュアルというより、これはもう“現場の知恵”だと思う。
◆ 焦っているときほど、声のトーンが上がる
新人さんの介助を見守っていると、焦りのせいで声のトーンが少し上がることがある。
私自身も経験したことだ。
「大丈夫ですよ、ゆっくりで」
そう伝えながら、自分にも同じ言葉を返している。
介護職の良さは、利用者さまだけでなく、
同じ職員同士の支えでも現れてくるところだ。
◆ 朝食の時間は“現場の空気が一つに集まる”瞬間
大忙しの朝の中でも、朝食の時間は独特の安心感がある。
みんなが椅子に座り、ご飯の香りが漂い、少しだけ空気が緩む。
それまでの慌ただしさが、ここでようやく落ち着くのだ。
そして私はこの瞬間、
手すりにそっと手を置きながら、心の中でひとこと。
「やっとひと息つけたね」
自分にも、利用者さまにも向けている言葉だ。
◆ “心を戻す”のが上手くなると、仕事が少し軽くなる
早番の忙しさは変わらないが、心の向け方は変えられる。
焦りそうな瞬間に、少しだけ呼吸を戻すだけでいい。
スピリチュアルとか瞑想とか言うと大げさに聞こえるが、
やっていることは本当に小さな調整だ。
この小さな積み重ねが、
私の“心の持久力”を支えてくれている。
◆ 今日の一言（心が和むポエム）
朝の慌ただしさに追われる日でも。
ひとつの深呼吸だけで、世界は少しやさしくなる。
心は、戻れる場所を知っている。
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