介護職の物語①|心がすり減る日ほど「見えない力」がそっと支えてくれる
今日から、新シリーズが始まります。
テーマは「介護職あるある × ストーリー × 心の世界」。
介護の現場には、説明のつかない“気配”や“空気の流れ”があります。
ナースコールのリズム、利用者さまの表情、同僚の声のトーン—
それだけで「今日は荒れる日だ」と感じることさえある。
そんな日々を、私はずっと
「目に見えない何かに整えられている」と感じてきました。
その気づきが、またひとつ今日の出来事から生まれたのです。
◆ 朝フロアの“重たさ”が知らせるもの
仕事が始まる前のフロア。
一歩足を踏み入れただけで、なんとなく空気が重い。
介護職の方ならきっと分かると思います。
「今日は波が来るな」という独特の感覚。
実際、朝からナースコールが連続し、
介助の段取りも狂い始める。
焦っているはずなのに、突然、心の奥で静けさが広がった。
「大丈夫。流れに逆らわなければ整ってくる」
そんな声が聞こえたような気がしたのです。
◆ 介護職あるある:余裕がないときほど失敗が続く
・ほんの少しの段差につまずく
・いつもはスムーズな移乗に手間取る
・忘れ物が増える
忙しい日の“あるある”。
でも不思議と、誰かの優しいひと言が流れを変えてくれる。
利用者さまが手を握りながら微笑んで言いました。
「あなたが来ると安心するよ」
肩に入っていた力がふっと抜けて、
思考が静かになる瞬間でした。
◆ 言霊は「場の空気」までも整えてくれる
私は昔から、言霊や目に見えない世界が好きで、
どうやって現実の暮らしに役立てられるかを探してきました。
介護の世界は、感情や空気の影響を受けやすい仕事。
だからこそ、「言葉のエネルギー」が本当に効くと感じます。
心の中でそっと唱えるだけでいい。
- 「今日も流れに乗れますように」
- 「落ち着いて大切に向き合おう」
- 「必要な言葉が必要な人に届きますように」
不思議なほど、
利用者さまとの関わり方にも、
職場全体の空気にも柔らかさが生まれる。
目には見えなくても、
確かに“整える力”は存在するのだと思います。
◆ 帰り道に感じた、今日の「できていたこと」
仕事帰りの車の中で、ふと気づいたこと。
- 焦りすぎずに対応できた
- 優しい声で利用者さまに寄り添えた
- 自分の心に耳を傾けられた
完璧じゃなくていい。
でも今日の自分は、ちゃんと頑張りすぎない働き方ができていた。
◆ 今日の一言(心がふっと緩むポエム)
目に見えないものを大切にすると、
心の中の本当の声が静かに目を覚ます。
その声が、あなたの一日を優しく照らしてくれる。
今日も、お疲れさまでした。
